10月22日、日曜日。6年生最後の公式戦(秋の若獅子大会)が終わりました。

結果は太白区2回戦敗退…。

もちろん優勝を目指して大会に臨んだわけですので、悔しくないわけではありません。でも、やり切った感というか、清々しさというか、充実感というか…。負けたのに、今年はちょっと違う感情です。

 

この感情の理由は、二つあると考えています。

 

その一つが、6年生の頑張りです。

当初2人しかいなかった6年生ですが、最終的には7人になりました。西多賀小4人、金剛沢小1人、鹿野小1人、袋原小1人と、西多賀小以外からも入団してくれました。

最初はいわゆる『寄せ集めチーム』みたいな感じで、コミュニケーションをとるのは下手、おとなしいは遠慮するはで、まったく一体感が感じられないチームでした。ちなみに、6年生が多いからいいように感じるかもしれませんが、入団が遅いんです。7人がそろったのは5年生の8月です。ですから、野球自体が『これぞ下手の見本市』みたいな有様で、チグハグで本当にひどいチームでした。

一体感が少し見え始めたのは、今年の夏合宿ごろからでしょうか…。

それでも、どの試合もガッチリとかみ合った感はなく、たった一つのミスがあっという間に全員に伝染するという、典型的な『弱いチーム』のままでした。

でも、10月22日(日)午前9時。1回戦が始まると同時に、彼らは突如変わったのです。

その日の彼らは、私の監督経験の中でベストゲームと言っていいほど素晴らしい試合をしてくれました。

投げてよし。捕ってよし。打ってよし。走ってよし。積極性もあり、声もよく出ていて、決してあきらめなかったんです。ダメだったことなんて一つもありませんでした。初回から鳥肌が立ち、感情があふれ出て思わず涙が出てきそうなくらいの彼らのベストパフォーマンス…。これが試合終了まで続いたのです。それも2試合。

『人間てこんなに一気に成長するんだ~』と驚かされた、奇跡の時間でした。

これが、私に悔しさを超越した特別な感情をもたらしている一つの理由だと思います。

 

もう一つは、大応援団です。

控えの子ども達や6年生の家族はもちろんですが、卒団生やその家族まで来てくれた大応援団が、6年生に勇気を与え背中を押してくれました。

100人近くは来てくれていたと思います。

この日の試合会場に、応援用の駐車場はありませんでした。ある人は徒歩で、ある人は自転車で…。最も行きにくい会場なのに、試合開始が近づくにつれてどんどん人が集まってくる。その様子に、私も勇気をもらいました。

卒団生の中学生や高校生も、たくさん駆けつけてくれました。そして、ちゃんと挨拶をしに私のところに来てくれました。さらに大声で応援までしてくれて…。感動と感謝しかありません。本当にありがとう。

卒団しても、その親も含めて広く浅くどこかでチームとつながっている。そして、気が向いたらフラッと野球を観に来られる。さらには、グラウンドに来たら昔を思い出しながら今いる子ども達を応援していただく。そういう人がたくさんいる…。これが私の思い描いているチーム像です。このカタチができつつあります。

また、西多賀少年野球の合言葉は『すべての人にエンジョイ・ベースボールを』です。

あの場にいたすべての人が、6年生の頑張りを見て『野球って楽しいな』と感じていただけたのではないでしょうか。そして逆に、6年生は大勢の応援を背に受けて『野球って楽しいな』と思ってプレーできたのではないでしょうか。その経験をした6年生は、卒団してもきっと後輩を応援しに来てくれます。そうやって人の輪がつながっていくんです。これがチームの力となり、宝になるんです。

理想のチームになって来たなと、心から思います。

10月22日(日)。あの場にいたすべての皆さんと『野球の楽しさ』を共有できたことが、何よりもうれしいことでした。

これが、私に悔しさを超越した特別な感情をもたらしているもう一つの理由だと思います。

 

その日の夜、6年生と親とで、焼き肉を食べに行きました。

ほんの3時間前まで負けて泣いていた彼らですが、それがウソのように充実感と満足感に満ちあふれた顔をして、本当に楽しそうに美味しそうに焼き肉を食べていました。それを見ていて、いい子ども達に巡り合えて幸せだな~とつくづく思いました。(ちなみに、子ども達から試合の話はただの1度もありませんでした…。)

こんな子ども達に出会えるなら、これからも『すべての人にエンジョイ・ベースボールを』を合言葉に、よりよいチーム作りのために汗を流し知恵を絞ります。

6年生ロスではありますが、もう新たなチーム作りも始まっています。

新チームも6年生に負けず劣らず『並以下』ですので、不安ばかりが先に立ちます。でも、子どもはどこで一気に成長するかわかりませんので、コツコツと地道に指導していこうと思います。

世界中の皆さん、どうか応援よろしくお願いいたします。

 

最後になりますが、6年生のためにあんなに大勢の皆さんにお集まりいただき、そして最高の応援をしていただきありがとうございました。

西多賀ファミリーにいつまでも残っていただき、いつでも遊びに来ていただいて、そしてこれからも子ども達の応援をよろしくお願いいたします。

あんなに楽しい時間を一緒に過ごせたことは、私にとって最高の出来事であり、私のやっていることが間違っていないんだという自信にもなりました。一番勇気をもらい背中を押してもらっているのは、実は私です。

ご都合が合わず会場に来られなかった多くの皆さんからも、激励の言葉をいただきました。西多賀少年野球スポーツ少年団を想ってくださるすべての皆さんと、野球を通じて最高の時間を共有できたことに感謝しています。

皆さん、素晴らしい日曜日をありがとうございました~!

 

追伸

6年生の皆さん、良かったよ~。素晴らしい!最高でした!ありがとう!

6年生の親の皆さん、いろいろありがとうございました。おかげ様で楽しく監督をさせていただきました。親がいいから子どももいいんです…でよろしいでしょうか?