10月が近づき、ようやく涼しくなってきました。皆さん、暑い夏大丈夫でしたか?

 

 私はと言えば、まずは暑いのが超苦手…。暑い日は思考停止してしまいます。

 さらには肌が弱い…。顔なんか意外に皮膚が薄いもんだから、すぐに日光湿しん大発生です。日焼け止め塗ればいいって言われますけど、あれあんまり好きでなかったりして…。その結果、よくないってわかってますけどステロイド(皮膚科処方の塗り薬です)に頼っちゃったりしてました…。

 ついでに痛風…。暑い日が続く中で、平日は職場でエアコンフル稼働。土日だけ外で必死に野球をやって体を酷使すると、疲労とストレスで痛風が再発しそうで怖いんですよね~。しかも、日中指導に夢中になって水分を摂らない。そのくせ、夕方になってのどがカラカラなもんだから、家に帰ってすぐにビールを大量摂取…。カラダにいいわけありません。『それで痛風になって痛い痛いって騒いでも、知らないからね!』ってカミさんに言われるのも当然です。

 それでもなんとか酷暑の夏を生き延びた私ですが、今回の『監督通信』では、『子育てって難しいよね~』って話をしたいと思います。私の独り言ですので、あんまり真剣に読まないでください。

 

 最近つくづく思いますけど、小学生ぐらいの時の子育てって本当に難しいですよね~。

 まず第一に、同じ学年でも子どもによって体の成長具合(例えば身長や運動能力)がバラバラです。それによって、できることとできないことの差が激しいんですよね~。4月生まれと3月生まれ(早生まれ)の違いだけでも、小学生にとっては大ごとです。体が大きくなるのが早くて、前はできたのに逆にできなくなっちゃうこともあります。『成長痛』になる子どもも多いように感じますし、思うように体を使えてないこと、けっこうありますよね。

 第二に、心の成長具合が子どもによってバラバラです。しかも、だんだん個性が現れるようになってきて、挙句にその個性を自分でコントロールできないんですよね~。『思うがまま』とか、『本能のまま』とか、『我慢できない』とか、『その時の気分で』とか、『なんにも考えずに』とか、けっこう小学生ってやらかしちゃうんですよね。さらには、最も苦手なのがやらかした後のフォローなんですよね。いわゆる『尻ぬぐい』ってやつが、自分自身ではほとんどできない。ついでに、小学生って自分の口でしっかりと正確に公平公正に説明することもなかなか苦手。『○○だったの?』と聞けば『はい』としか答えないこともあるし、ついつい自分に非がないように説明しようとしちゃうことも。大人側も、ついつい意図せず大人の描いている方向(大人がこうだっただろうと想像している方向)に誘導尋問なんてことも…。真相っていうのが見えない時も多々あります。何かあった時の事情聴取(事実関係の確認)っていうのが、子ども相手には本当に難しいですよね。

 でも、例えば小学4年生って10歳です。人間歴たかだか10年。そのうちの前半はなんだかよくわかんない時期です。人間始めた頃って、ウンチしてほめられてるんですからね。『人生百年』と考えれば、『ウンチしてほめられていたころ』って小学生にとってはつい最近のことです。前半の5年(5歳)ぐらいは、好き放題やり放題。わがまま言ってもほとんどのことは泣けば通ります。少子化の時代にあっては、まさに『王様』って感じです。

 社会性を少しずつ身に着けるのは、小学校に入学する6歳ごろからでしょうか。しかも急に、かつ強制的にです。

 座って話を聞きましょうだの、宿題をしましょうだの、わがままは言わないようにしましょうだの、友達と仲良くしましょうだの…。一気に子どもにとっては窮屈な状態になります。今までとは天国と地獄ほどの差です。

 これに上手に対応・適応していける子どももいるでしょうけれども、そうでない子どもも当然います。思うとおりにいかないと、蹴っ飛ばしてみたり、暴言はいてみたり、好き勝手動き出してみたり、一言もしゃべんなくなったり、泣いてみたり叫んでみたり…。たかだか人間10年程度では、そんなに急に大人が思うようになるはずがありません。体も心も成長の具合は子どもによってバラバラ。つまり成長のスピードや成長の段階は一人一人違うわけです。それを、何十年も人間をやってきて、失敗も数多く経験し、社会経験豊富な大人が、あたかも自分はそんなことは一切なかったかの如く子どもに『ちゃんとすること』を強く要求しても、やっぱり無理があります。大人になってからだって失敗することや反省することがけっこうあるのに、ましてや小学生ですからね。

 失敗のすべてが悪いことではないように思います。生きてきて初めてのことに遭遇することが多い小学生にとって、できないことが多いのは当たり前です。小学生にとっては、むしろ失敗が成長の糧になっていることの方が多いのではないでしょうか。

 

 さて、今回は何でこんなことを書いたかと言えば、やっぱりうちの団員の子ども達も様々で、どこの家庭でもそれなりに子育てに課題を抱えているからです。それでも、うちの団のお父さんお母さんは、皆さん一生懸命に子育てをしています。本当に頭が下がります。

 小学生にとって野球をさせるメリットは、社会性が身につくことだと思います。学校とは違うアプローチでも社会性を身に着けていくことができるのは、とってもよいことだと思います。さらには、家族だけでは補いきれないことがあった時、指導者や他の大人達みんなで助け合うことだってできます。

 子育てはみんなでするものです。お父さんお母さんだけが頑張ればいいわけでもなく、他の家族や学校、子どもの同級生の親や地域の力も借りて子育てをすればいいのです。なんてったって『お互い様』なんですから。西多賀少年野球は、その子育てのお手伝いをするチームでありたいと思っています。大人達がみんなで知恵を出し合い、みんなで力を合わせて、まだ人間歴6年から12年程度の子ども達を、人として成長できるようお手伝いができればと思います。

 小学生の子どもがいるお父さんお母さん、ぜひ一度西多賀少年野球スポーツ少年団を見学に来てください。悩みながら、苦労しながら、でも何にも代えがたい喜びも感じながら子育てしている仲間(お父さんお母さん)がたくさんいますよ。私だってその一人です。一緒に子育てしていきましょう!

 

 最後にお願いです。

 小学生ってまだまだ未熟です。失敗もたくさんします。何回言ってもダメなこともあります。でも、人間歴たかだか10年前後では、そんなのは当たり前です。どうか、長い目で見てあげてください。そして、自分の子どもでなくても、失敗をした時こそ成長の手助けになると思って丁寧に優しく接して教え諭していただければと思います。その時って、その子どもが成長するビックチャンスですから。しかも、その子どもが将来の社会を支えてくれて、まわりまわって自分の老後をも支えてくれる存在になるんですからね。皆さん、自分の子どもだけじゃなく、世の中の子ども達もどうぞよろしくお願いします。

 

 長文お読みいただき、ありがとうございました。勝手なことをダラダラと書きましたが、そうだな~って思ってくださる方がいれば、こんなにうれしいことはありません。

 では、また気が向いたら監督通信アップします。言いっぱなしですが、今回はこれにてさようなら。

 

<追伸>

太白区4年生以下大会で準優勝しました!(2023.09.17 湯元公園野球場)

さあ!次は上級生の番ですよ!